天気の悪い宮古島・伊良部島で、それでも楽しく過ごす  ~1日目 地元の居酒屋で美味しい料理と素敵な音楽

2022年5月9日

数少ない晴れ間の時に訪れた「渡口の浜」の入り口

春の沖縄に行ってきました!
前半は伊良部島に宿泊、後半は沖縄本島で「ハレクラニ沖縄」に泊まったのですが・・・

今春の沖縄は天候不順が続いていて、私たちの滞在中はほとんどがどんよりした曇り。
気温も上がらず、せっかく海開き・プール開きもしていたのですが、水に入ることもままなりませんでした。
とはいえそこは沖縄、天気が悪いなりにいろんな楽しみ方ができました。

まずは初日・・・ 美味しい料理と素敵な音楽、です。

ホテルのすぐ近くに伊良部島No1ビーチが!

ずっと気を揉んでいたんですよね。
宮古島の1週間予報がくもり・雨マークばかりで。
いざ乗り込むころにはきっと好転しているに違いない、と信じていたのですが・・・

降り立った宮古空港は、もちろん気温5℃だった早朝の東京から比べれば暖かくて、長そでシャツ1枚で大丈夫なのはいいのですが、空を見上げればどんよりした曇り空。

お迎えに来てくれたホテルの運転手によれば、2月からずっとこんな天気が続いているのだそう。
例年であれば3月下旬は天気も穏やかで非常にいい季節なのに・・・ということでした。

宮古島から伊良部島へと渡る、かの有名な伊良部大橋も、眼下に広がる海はきれいなエメラルドグリーンで、天気が良ければ(日差しがあれば)さぞ絶景なのだろうなと思うと、今ひとつ盛り上がってきません。

それでも到着したホテル「イラフSUIラグジュアリーコレクションホテル沖縄宮古」、入り口のドアが開いて中に足を踏み入れると・・・

すぐ目の前にインフィニティプール、その向こうに海、という景色にようやく気分が上がります。

チェックインの後、沖縄のホテルでの楽しみ、プールサイドでのんびり・・・を早速実践してみますが、水に入っている親子の涼しげ、というか寒そうな様子を見て、早々に部屋に戻ります。

「イラフSUI」は2018年に開業、全58室のまだまだ新しいホテル。私たちの部屋は上階にある、バルコニー(12㎡)付きのゆったりオーシャンビュールーム(45㎡)でしたが、上からのぞくとグラウンドフロアの部屋にはプライベートプールがついているようでした。

バルコニーからはホテルからそう遠くないところに弓状のビーチが見えます。
伊良部島No1ビーチとも言われる「渡口(とぐち)の浜」です。

ホテルからは歩いて約10分。
800メートルほどの長さにわたり白砂の浜が続く美しい場所で、とにかく砂がサラッサラ。サンダルで歩いても、キュッキュッという感じで歩くのが楽しくなります。

天気が悪いのが残念。渡口の浜

波が引いたあとに残る縞模様もアートのようにきれい。
(これで青空と強い日差しとがあれば、どんなにか美しいところなのだろう・・・)

夕焼けはシャンパンとともに・・・

ゆったりと時間を過ごすうちに気が付けば午後5時過ぎ。
おっと、急いでホテルに戻らねば!

何と言ってもこのホテル最大の楽しみ、シャンパンのフリーフローサービス「サンセットディライト」が始まるのです。

レストラン「Tin’in」の入り口付近にたくさんのシャンパンボトルが用意され、プールサイドのテーブルに着くと、おつまみに「ミミガー」や「サーモンのカナッペ」が出され、従業員の方たちがグラスにシャンパンをなみなみとついでくれます。

1時間、シャンパンが飲み放題

従業員さんはボトルを持ってぐるぐる回っていて、グラスが空いてくるとつぎ足してくれます。
この頃には日が差してきて、夕焼けが見られる?と期待しますが結局、雲に隠れてしまって、また残念。
それでも1時間、しっかりシャンパンを飲み続け、かなりいい感じで酔っぱらった状態に陥っています。

そしていよいよ、初日の夕食。
予約している宮古島市内の店へタクシーで向かいます。

こだわりの宮古民謡と絶品料理

伊良部大橋を渡って、飲食店が並ぶエリアまでおよそ20分、2200円ほど。

ホテルからのおすすめの店のひとつ、「島唄居酒屋 喜山(きやま)」です。入った時点で既に満席の人気店。

「島唄居酒屋 喜山」  宮古島の繁華街にあります

店内に黒板で今日のおすすめが書かれています。

(個人的な経験ですが、黒板におすすめが書かれている店は、おいしい)

もちろん、お約束の海ぶどうと島らっきょは頼んだうえで(どちらも絶品)、おすすめからは島野菜の天ぷら、紅芋コロッケ、宮古牛の焼きぎょうざ。

それ以外にお刺身も頼んでみます。

写真はそのお刺身三点盛り。
一番左のアカジンという魚、ネットで調べると「大型のハタで沖縄三大高級魚のひとつとして有名」なのだそうです。(残るふたつは「アカマチ」と「マクブ」なのだとか)
食感は鯛に似ていて歯ごたえがあり、おいしい。

お酒のほうは1杯目ビールに続いて、やはり泡盛を・・・ 
ということで地元の泡盛「豊見親」を頼んでみます。「とぅゆみゃ」と読みます。

かつての宮古島の首長がそう呼ばれていたのだそうで。
ロックで飲みます。やわらかくて癖がない。するっと飲めます。
当然ながら沖縄料理にむちゃくちゃ合います。カパカパ飲んでしまいます、30度のお酒なんですが。

そうこうしているうちに、ライブ演奏が始まります。
三線と太鼓のお二人が、宮古民謡を次々披露してくれます。
他のお店だと、沖縄をルーツとするポップソングを演奏するところもあるんですが、こちらは地元の民謡のみ。

歌い手の與那城(よなしろ)美和さんは超有名な「宮古民謡の第一人者」。

與那城美和さん(飛沫防止のため手前にビニールカーテンあり)

のちにとあるガイド本で読んだのですが、店では民謡しか歌わないと決めているそうです。
「旅に来たら地元料理を食べたいですよね。音楽も地元の音楽を聴いてほしい」とのこと。
もちろんこちらも、それでこそ「宮古島(と伊良部島)に来たぞ~」と気持ちが高まります。

知らない唄でも大丈夫、曲を重ねるごとにどんどん盛り上がっていって、最後は店内の客みんなで「カチャーシー」を踊ります。
上に上げた両手を左右に振るこのカチャーシー、男性はこぶしを握るんですってね。それで両手の手のひら側を常に同じ方向に向け、左右に振ると様になるんだそうです。

そして忘れてはいけない、締めの沖縄そば!
宮古島ではそのまんま「宮古そば」というのですが・・・
同じ「三枚肉(バラ肉)」を使うのですが、いわゆる「沖縄そば」との違いは、どうやら具の上にそばを乗せて具を隠す、というのが「宮古そば」の特徴らしい。

でも喜山で提供されたそばはしっかりお肉が見えています。

肉がしっかり見えている宮古そば

ちなみに「ソーキそば」のお肉(ソーキ)は骨付きのスペアリブのことを言うんだそうです。
で、この宮古そば、麺の方はやや細めですかねえ。すごく食べやすくて締めにぴったりです。

結局、豊見親のロックを2杯いただき、体を動かして、酔いが回って、楽しい1日目となりました。

美味しい料理(とお酒)と音楽、最強の組み合わせですよね!