香川・直島の家プロジェクトをめぐる GWの「瀬戸内国際芸術祭2022」パート2

2022年5月9日

家プロジェクトの「角屋」

さて、直島の美術館をめぐった午前中に続き、午後は本村地区の家プロジェクト。

午後5時のフェリーで高松に帰る予定なので、4時過ぎにはバスに乗りたい、となると本村で過ごせる時間は3時間弱・・・ GWで混雑する中でどれだけ見ることができるか、時間との勝負です!
つつじ荘のバス停でバスに乗り込みますが、事前にボランティアスタッフが、「家プロジェクトは直島ホールで降りてください」と教えてくれます。
本村エリア周辺地図

まずは共通チケットをゲットする!

ここで要注意は、バスのルートが2通りあって、海沿いを走って本村港を通るルートと内陸側に入って直島ホールを通るルートで降りる場所が違ってきます。
町営バスの時刻表はこちら
臨時バスの時刻表はこちら

本村港ルートであれば、農協前というバス停で降りてすぐのところにチケットを販売する本村ラウンジ&アーカイブというところがあるんですが、直島ホールルートでは、この本村ラウンジ&アーカイブがちょっと遠い。それでも家プロジェクトめぐりには事前にここでチケットを買っておく必要があります。

本村ラウンジ&アーカイブ

なのですが、この直島ホールもまた作品のひとつということで、チケットが必要ないのでまずはここに立ち寄ります。
中は広々とした、体育館のようなところで実際バドミントンの試合も行っているそうです。最大の特徴は内部の空気の流れを自然の風力で促すような設計が行われているところで、屋内の風がきちんとコントロールされていることでバドミントンのような風に弱い競技も可能なのだとのこと。

直島ホールを出て、少し行くと安藤忠雄設計の「南寺」という作品があるのですが、既に整理券が終了したとのことで、入れないことを確認。家プロジェクトには過去も何度か来たことがありますが、南寺は一度も入れたことがありません。朝イチでトライするしかなさそうですね。

本村地区には至るところにアートが・・・

南寺から本村ラウンジ&アーカイブへ、趣ある街並みの中を歩いていきます。

この地域の家々には金属の表札が壁に取り付けられていて、名前のようなものが書かれています。これは直島の古い家が持っている「屋号」なのだそうで、これもまた家プロジェクトの一環なのでしょう。

本村の町並みで、おうち探訪

さて、本村ラウンジ&アーカイブに到着、共通チケットを購入します(1,050円)。
ワンサイトチケットが420円なので3カ所回れば元が取れる計算です。
家プロジェクトについて

まずはひとつだけ離れたところにある「石橋」へ。
製塩業を営んでいた個人の家を、千住博が作品化。「空(くう)の庭」や蔵の中に描かれた「ザ・フォールズ」といった作品を見ることができます。

そこから海沿いに歩いて本村港へ。
ここにも巨大な球体が重なったアート作品があります。船の待合所や駐輪所にもなっています。

そこから再び街中に戻り、「角屋」に転戦。行列ができていて入るまで15分ほど待ちます。
ここは家の中にプールのような水が入った空間があり、そこに様々な色の数字が浮かび上がっています。
それぞれの数字は0から9までをカウントアップしていくのですが、そのスピードはまちまちで、目にもとまらぬ速さで0から9、再び0に・・・という数字もあれば、ひとつ増えるのに何秒もかかる数字もあります。

プールの周りに腰掛けぼーっと見ているとどんどん時間が過ぎていきます。
こちらを適当なところで切り上げ、建物の前の道を進むと上り坂となり、登り切ったところに「護王神社」があります。
ここはガラスの階段が地上から地下まで続いているという作品なのですが、この地下に入るために待つ人たちが大行列となっていて、順番が回ってくるまでに相当時間がかかりそうなため断念。地上部分だけしっかり見ておきます。

坂を下りて次は「碁会所」へ。
昔、碁を打つ場所として島の人々が集まっていた建物を作品化したもので、室内にいくつもの「椿の花」が置かれている、というシンプルなものです。

こちらをサクッと見て、(南寺を除く)5つの作品のうち3つを見たので、一応、共通チケットの元は取れた訳ですが、どうせならあと一つ!ということで急ぎ、少し外れたところにある「はいしゃ」へ。

歯科医院兼住居であった建物を大竹伸朗が作品化したこちら、到着したときはやはり行列ができていて、スタッフからは「入るまでに30分くらいかかりそうです」の声。
4時過ぎのバスにはギリギリか?とも思いましたが、イチかバチか並んでみます。思いのほかスムーズに進んで、並んで20分ほどで建物内へ。
とにかく建物内に「自由の女神」が床を突き抜ける形で立っているのが面白い。他にも壁や床に古い写真などが散りばめられていてとってもポップな感じです。

「はいしゃ」を駆け足で見終えた後、本当に駆け足で農協前バス停へ。
こちらも行列で、本来のバスは乗れませんでしたが、10分後に来た臨時バスに無事乗り込んで、宮浦港へ。

到着した港は帰りの船を待つ人たちでごった返しています。
とりあえずチケットを購入し、せっかくなので、すぐ近くにある「直島銭湯『I♥湯』」を見に行きます。直島へ来るたびに外観だけは見るのですが、一度も入ったことがない・・・ いつかは内部も見てみたいですね。

港ではもうひとつ、おなじみの草間彌生作「赤かぼちゃ」も見たうえで、いよいよフェリーに乗り込みます。GWでなければもう少しゆっくり見られたかもしれませんが、それでもきちんと味わうには少なくとも島内で1泊はしないと全制覇は厳しいですね。

次回はベネッセハウスとかに泊まってベネッセミュージアムも訪れてみたいところです。
でもその前に、明日は直島のお隣、豊島(てしま)の豊島美術館へ!

旅行

Posted by ブラックバード