香川・直島の「地中美術館」「李禹煥美術館」へ・・・ GWの「瀬戸内国際芸術祭2022」を楽しむ

2022年5月9日

高松港から直島へ

3年ごとに開催される「瀬戸内国際芸術祭」、2022年の春会期に行ってきました!

緊急事態宣言も蔓延防止重点措置も出ていない3年ぶりのゴールデンウイーク。さすがに混んでいましたが、それでも外国人観光客が殺到していたコロナ禍前に比べると穏やかな感じ。天気も最高で、本当に気持ちいい2日間となりました。

初日は直島、次の日は豊島を訪れたのですが、まずは直島編パート1!

朝8時台のフェリーで直島へ向かう

前日の夜に高松入りし、高松港を臨むホテルクレメント高松に宿泊しました。
やはり朝早い船に確実に乗るためには、このホテルが最も便利。何しろ船の乗り場まで徒歩1分ですから。

ホテルクレメント高松

この日は午前8時12分発の直島行きフェリーに乗りたかったので、ホテルでの朝食は付けずに、7時20分頃、チケット売り場へ切符を買いに行きます。しかしまだ売り場は開いておらず、行列に並ぶことに。フェリーなので、さすがに売り切れることはないでしょうが、まあ早めに買っておくに越したことはなさそうです。
高松 ー 直島・宮浦港の時刻表
高松 ー 直島・本村港(-豊島)の時刻表

無事チケットを購入後、いったんクレメントの隣、「クレメントイン」1階にあるプロントでモーニングセットを注文。朝食を済ませてから8時ごろに戻ると、もう乗船が始まっています。
かなり出遅れた感じでしたが、乗り込んでみると、前方の席にもかなりの空席があり、前から5列目の席に座ることができました。前方は窓が開けていて、好天のもと、青い海と島々が見えています。自然、気持ちは盛り上がってきます。

そして出港。
女木島(鬼ヶ島)を右に見ながら穏やかな海をフェリーは進んでいきます。
途中デッキに出てみましたが、快晴のうえに風もほとんどなく、本当に気持ちいい。先日の沖縄がずっと天気が良くなかったので、本当にうれしいです。

50分で直島の宮浦港に到着。
この日は事前予約で地中美術館を10時45分に予約済み。
(ちなみにこの時点で予約はいっぱいだったようなので、少なくとも芸術祭開催中の休日は早めの予約が必要のようです)

船の到着が9時2分で、島内のバスの時刻表を見る限り、地中美術館へ行くのは9時45分の町営バスを利用するしかない・・・と思い込んでいました。
それが、実は芸術祭用の臨時バスが9時5分に発車、しかも数台スタンバイしていたようで、バス乗り場に行くとすぐに乗ることができました。(完全に調査不足でしたね・・・)
町営バスの時刻表はこちら
臨時バスの時刻表はこちら
ベネッセアートサイト直島場内シャトルバス時刻表

町営バスだと、島の東側をぐるっと回って、つつじ荘というバス停まで行き、そこで乗り換えて地中美術館へ・・・ というルートなのですが、この臨時バスは島の西側を真っすぐ南下して地中美術館まで行きます。

期間中は臨時バスがかなり出ているようで、バス待ちの行列ができて乗り切れない場合も10分程度で次のバスが来る・・・という、さすがに5回目の開催ともなるとその辺はスムーズだなぁと感じました。

あ、それからバスの料金は1人100円。500円玉は両替できるのですが、千円札は受け取れないということで、小銭は常に用意しておく必要があります。交通系ICカードは使えません。

李禹煥美術館の朝ツアーがおススメ

で、今回は思わず早い便に乗れたので、地中美術館の前に李禹煥(リ・ウファン)美術館を見に行くことに。
ヨーロッパを中心に活動しているアーティスト・李禹煥と建築家・安藤忠雄のコラボレーションによる美術館で、屋外屋内に絵画や彫刻が展示されています。

まず建物の前に立つ、高い柱が目を引きます。実はこの柱の近くにある大きな石と鉄板とを合わせた「点線面」という作品なのだそうです。

李禹煥美術館の前にある作品「点線面」

そして奥にある壁を回り込むと・・・ 美術館の入り口に続く通路が現れます。初めて行くとちょっと気づきにくい入口。そして現れた通路は安藤忠雄らしいコンクリートの高い壁に挟まれています。目を上げるとその向こうに切り取られた青い空。

ワクワクしながら突き当りをUターン・・・すると、まだオープンしていない!?
時間は9時25分。実はオープンは10時から、だったのです。

ただそこで館内から職員の方が出てきて、「9時半から朝のツアーがあります」とのこと。
入館料1,050円にプラス500円で開館前の館内を解説付きで回れるツアーなのだそうです。
実際に参加してみたツアーは、案内の女性が参加者に対し、作品を見て感じたことを問いかけるなど、李禹煥の作品をより深く鑑賞する手助けにもなるものでした。

いくつかの作品について解説してもらってのあっという間の30分、さらに他の作品を見るなどして10時半。
気持ちいいので徒歩で地中美術館へ向かいます。

クールな安藤忠雄の建築 地中カフェでランチ

李禹煥美術館からは上り坂を含めて10分弱。チケットセンターであらかじめ予約で取得していたQRコードを見せてチケットと交換。コインロッカーに荷物を預けて、少し離れた美術館の建物に赴きます。
地中美術館のHPはこちら

建物に入って少し行くとショップがあるのですが、写真撮影がOKなのはこの手前まで。
でもそこまででも安藤忠雄の建築はこちらもクールでかっこいいのがわかります。

中に入れば、広い階段の部屋に球体が置かれたウォルター・デ・マリアの作品や照明の変化で印象が大きく変わっていくジェームズ・タレルの作品、そしてモネの「睡蓮」シリーズ・・・
展示の数は多くないのですが、それぞれをじっくり味わうことができます。

1時間ほど鑑賞して、早めのランチへ。館内の「地中カフェ」です。
地中カフェ「グランドメニュー」

既に満席だったので少し待たされますが、幸いにも一番長めの良い、窓際の席へ。この店の面白いところは、前席が窓側に向いているので、グループで行ってもみんな横並びで座ることでしょうか。

照り焼きチキンのライスバーガー 直島のり付き サラダ&スープセットで1,080円

さて、これで2つの美術館巡りは終了。

もうひとつのベネッセハウスミュージアムも時間があれば行きたかったのですが、家プロジェクトに時間を取るために断念。
それから李禹煥美術館の向かいには2022年3月、新たにできたばかりのヴァレーギャラリーというのがあって、入り口には列ができていたのですが、こちらも時間の都合で行けませんでした。

ということで、地中美術館のチケットセンターからバスに乗ってつつじ荘停留所へ、そこで乗り換えていよいよ家プロジェクトのある本村へ向かいます。

→ 「家プロジェクト編」に続く

旅行

Posted by ブラックバード